不妊治療をわかりやすく

黄体機能不全って通院頻度は?治療はどんなことするの?

2017/07/27

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黄体機能不全の認知度は非常に低く、病院で診断されるまで病名すら聞いたこともなかったという方がほとんどです。
しかし、不妊や流産の原因にもなる軽視できない病気で、妊娠を望む女性にはぜひ知っておいて欲しいものです。
そこで今回はそんな黄体機能不全について、治療法や通院頻度を中心に見ていきたいと思います。

 

黄体機能不全とは?

黄体とは卵胞が排卵した後にできる器官で、女性ホルモンの一つである「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を分泌する働きがあります。
この黄体からのホルモン分泌が不十分になったり、黄体自体の存続が短縮する状態を「黄体機能不全」と呼びます。

原因

はっきりと特定できないケースが多いですが、明らかに原因とされている主なものは以下の2つです。

不妊治療の影響

体外受精や人工授精で採卵するために、卵巣を刺激する薬を使うことがあります。
この薬の影響で「卵胞刺激ホルモン」と「黄体形成ホルモン」の分泌が抑制されて、黄体機能不全が引き起こされることがあります。

高プロラクチン血症

プロラクチンというホルモンが過剰に分泌される高プロラクチン血症という病気が原因で、黄体機能不全が引き起こされることがあります。

症状

黄体ホルモンが十分に分泌されないことで、以下の症状が引き起こされます。

生理の短縮

黄体ホルモンには子宮内膜をフカフカにして剥がれ落ちないように維持し、生理周期でいうところの「黄体期」、基礎体温でいうところの「高温期」を維持する働きがあります。
黄体機能不全により黄体ホルモンが不足すると黄体期・高温期が維持できず短くなるため、生理周期全体が短縮する傾向にあります。

不正出血

黄体ホルモンが不足すると、子宮内膜が維持できず剥がれ落ちやすくなって、生理でもないのに出血してしまうことがあります。

不妊症や不育症

子宮内膜が十分に発育しないため受精卵が着床しにくく、不妊症を引き起こします。
また、着床しても子宮内膜が維持できずに剥がれ落ちて流産してしまうこともあり、不育症を引き起こす危険性が高まります。

 

 

治療法と通院頻度は?

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妊娠を目指して黄体機能不全を治療する場合の、主な治療法と通院頻度は以下の通りです。

排卵誘発法

どんなことをする?

卵子の成長と排卵を助け、黄体の形成を促す方法です。
具体的には、クロミッドやhMG注射で卵子の成長を助け、hCG注射で排卵と黄体化を促します。

通院頻度は?

内服薬は1度処方してもらえば自宅で飲めますが、注射をする場合にはその都度通院しなければなりません。
そのため、内服と注射の両方を行う場合には1周期につき3回以上は通院するのが一般的です。

黄体補充療法

どんなことをする?

黄体ホルモンを補充して、子宮内膜の成長・維持を助ける方法です。
黄体期にルトラールやドュファストンなどの内服薬を服用したり、hCG注射を行います。

通院頻度は?

内服と注射の両方を行うことが多く、1周期に複数回の通院が必要になります。
また、黄体補充の前に排卵誘発を行うこともあり、その場合にはさらに通院回数が増えることになります。

ドーパミン作動薬の投与

どんなことをする?

高プロラクチン血症が原因の場合に用いられる方法です。
ドーパミン作動薬を内服し続けてプロラクチン値を正常化します。

通院頻度は?

内服薬を処方してもらうときに通院して、自宅での服用となります。

 

黄体機能不全は自覚症状を伴うことの多い病気なので、今回ご紹介した内容を参考に「おかしいな?」と思ったら早めに受診することが大切です。
また、黄体機能不全の治療は頻回な通院を必要とするものが多いという現状があり、生活における治療の優先順位をあげるという考え方が必要になってきます。
仕事や家事に追われる女性にとって、少なからず負担になるものだと思いますが、子供を持つという目標を叶えるためにできるだけ頑張って欲しいと思います。

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