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黄体ホルモン注射(プロゲステロン注射)が必要な方とは?

2017/06/30

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黄体ホルモン(プロゲステロン)は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と並ぶ、女性の生理周期を司る女性ホルモンです。
黄体ホルモンが不足すると、基礎体温でいう高温期がうまく維持できず、不妊にも繋がる可能性があります。
そこで、不足した黄体ホルモンの補充のために行われるのが黄体ホルモン注射です。
どのような方に使用されるのか、どのように使用するのかなど、今回はこの黄体ホルモン注射についてご紹介していきたいと思います。

 

黄体ホルモン注射はどんな方が必要?

黄体ホルモンには、子宮内膜を厚くフカフカの状態にして、受精卵の着床を助け、妊娠を維持する働きがあります。
健康な女性の血中黄体ホルモンレベルは通常、基礎体温でいうところの低温期には1ng/ml以下、高温期には5~30ng/mlを示します。
しかし、この血中黄体ホルモンレベルが高温期にも関わらず10ng/ml以下と低い数値を示すことがあり、このような場合には「黄体機能不全」と診断されます。
黄体機能不全になると、子宮内膜が十分に厚くならないため、妊娠しにくく、妊娠できても流産しやすくなって、不妊を引き起こす可能性があります。
そのため、このように黄体機能不全と診断された方は、黄体ホルモンの補充が必要と考えられ、黄体ホルモン注射の対象となります。
黄体機能不全は、血中黄体ホルモンレベルを調べることにより確定診断がつきますが、その他にも、高温期が短い、基礎体温がガタガタで高温期にうまく入れないなどの症状からも予想することができます。
基礎体温が変だな?と思ったら、一度婦人科で検査をすることが大切です。

 

使用方法は?

黄体ホルモンを、排卵後数回にわたり注射することで不足分を補充していきます。
注射後は、高温期5?7日目くらいに血液検査を行い黄体ホルモンレベルが正常かどうかを判断します。
また、それと同時に超音波検査により子宮内膜の厚さや性状の観察も行っていきます。

 

いつまで使用する?

黄体ホルモン注射により妊娠した場合には、妊娠後も7?8週頃まではそのまま注射を継続することが一般的です。
妊娠7?8週頃になると胎盤がほぼ出来上がって、胎盤から黄体ホルモンが分泌されるようになるため、補充の必要がなくなります。
ただし、注射をやめて良い時期には個人差があるため、医師が辞めて良いと判断するまでは、継続することが大切です。

 

副作用は?

黄体ホルモンは体内で生産されているものなので、一般的には副作用は少ないと言われています。
ただし、まったく副作用がないというわけではなく、月経前症候群(PMS)と似た症状、吐き気、頭痛、眠気、だるさ、むくみ、乳房の張りや痛みなどが現れることがあります。
これらの症状は、服用後2?3ヶ月で体が薬に慣れてくれば改善されることがほとんどですが、なかなか改善しない、あるいはあまりに症状が強く日常生活に支障をきたす様な場合には、一度医師に相談することが必要です。

 

費用は?

黄体ホルモン注射は、基本的には保険適応で行うことができ、1回にかかる費用は300円程度です。
ただし、接種回数が多い場合には保険適応の範囲から外れることもあり、場合によっては他の治療と組み合わせて行うこともあるので、最終的な支払額についてはあらかじめ病院に確認しておくと安心です。

 

黄体ホルモン注射は継続して行う必要があるため、時間と労力がかかるという大変さがあります。
妊活サプリなどでできる限り体質を作っていくことをおすすめします。
しかし、黄体機能不全が原因の不妊には効果的で、副作用が少なく費用も比較的安価なため、安心して受けやすい治療法でもあります。
医師と相談のうえ、前向きに使用を検討してみて下さいね。
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