不妊治療をわかりやすく

早期閉経と生理がこない無月経を詳しく説明

2017/06/29

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妊娠しているわけでもないのに生理がこないと不安になってしまいますよね。
生理がこない原因は様々ですが、代表的なものとして「早期閉経」と「無月経」があります。
それぞれどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。

【早期閉経について】

◯早期閉経とは?

閉経とは、卵巣機能が完全に停止して生理が12ヶ月以こないことを言い、一般的には50歳前後で迎えるものとされています。
しかし、この閉経が、何らかの原因によって早期に起こることがあり、43歳未満で起こった場合に「早期閉経(早発閉経)」と定義されます。
現代では、20代の女性の1000人に1人、30代の女性の100人に1人が早期閉経を迎えていると言われています。

◯原因は?

早期閉経の原因については、不明である場合が多いですが、分かっている範囲では以下のようなものがあります。

  • 染色体異常などの遺伝性疾患
  • 甲状腺機能低下症などの自己免疫性疾患
  • 卵巣の手術や化学療法などの医療行為

◯兆候や症状は?

早期閉経が起きるまでの間に、体には以下のような様々な兆候が現れます。

  • 気分の浮き沈み
  • 倦怠感
  • ほてりやのぼせ
  • 動悸
  • 耳鳴り

これらの兆候は、閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が減少していくことによるものです。

また、早期閉経が起こると、女性ホルモンの分泌は停止してしまうため、実年齢に比べて身体年齢が10歳程高くなってしまいます。
そのため、早期閉経後には以下のような病気にかかりやすくなると言われています。

  • 骨粗しょう症
  • 脳梗塞
  • 脳動脈瘤

◯治療法は?

女性ホルモンを補填して卵巣機能の回復を目指します。
卵巣機能が回復して排卵が起こるようになれば、妊娠の可能性も出てきます。
また、妊娠を望まない場合にも、早期閉経してしまうと骨粗しょう症などの病気を発症することがあるので、平均的な閉経年齢までは女性ホルモンの補填を行う場合が多いです。

 

 

【無月経について】

◯無月経とは?

卵巣機能が休止して生理がこない状態のことです。
早期閉経のように卵巣機能が完全停止しているわけではなく、何らかの原因で休んでいるだけなので、その原因を取り除くことで生理の回復が望めます。
無月経は、大きく以下の2種類にわけることができます。

①原発性無月経

18歳になっても初潮が起こらず、生理になったことがない状態です。

②続発性無月経

以前は継続してきていた生理が、3ヶ月以上こないことです。

 

◯原因は?

①原発性無月経

  • 染色体異常やホルモン分泌異常による、卵巣の機能異常
  • 処女膜閉鎖症、膣欠損、膣中隔症などによる、経血出口の閉鎖
  • 生理自体は起きているのに経血が外にでないため生理がない状態

②続発性無月経

  • ストレス、過度な運動、過食や拒食などによる、視床下部の機能不全
  • シーハン症候群などによる、下垂体の機能不全
  • 多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症などによる、排卵異常
  • 人工妊娠中絶や流産などによる、子宮の裂傷

◯症状は?

①原発性無月経

18歳になっても初潮が起きないほか、乳房の発達が遅れることもあります。
また、経血出口が閉塞しているケースでは、生理の出血はなくても下腹部痛のみ起こることもあります。

②続発性無月経

生理がないこと以外は、ほとんど自覚症状がありません。

◯治療法は?

①原発性無月経

クロミッドなどのホルモン剤を使用して排卵を誘発したり、経血出口が閉塞しているケースでは外科手術を行うこともあります。

②続発性無月経

ホルモン剤を投与して排卵を誘発したり、高プロラクチン血症などの病気が原因の場合にはその治療を行います。
また、生活習慣の見直しにより改善を目指すこともあります。

 

早期閉経と無月経についておわかりいただけたでしょうか。
早期閉経と無月経、どちらにしても、早めに婦人科を受診して治療にとりかかることが大切です。
受診の目安は「3ヶ月生理がこなかったら」ですので、当てはまる方は早急に受診されることをおすすめします。

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