不妊治療をわかりやすく

不妊治療、採卵で空胞・変性卵とは?原因や改善方法

2017/08/07

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採卵とは、体外受精や顕微授精を行うために、体外に卵子を取り出すことです。
体外受精や顕微授精を成功させるためには成熟した質の良い卵子を出来るだけ多く採取することが重要なため、採卵のためには排卵誘発剤を用いて排卵日前から準備をしていきます。
しかし、このように時間と手間をかけて採卵までたどり着いても「空胞や変性卵のため、採卵した卵子を体外受精や顕微授精に使えない」と言われて、それまでの努力が無駄になってしまうことがあるのです。
空胞や変性卵とはどういうことなのでしょうか?

 

空胞とは?

卵子は卵胞という膜に包まれた状態で卵巣の中に存在しています。
この卵胞中に卵子が入っていない状態、つまり「空っぽ」の卵胞のことを空胞と言います。
採卵の前には「卵胞チェック」と呼ばれる超音波検査をして、卵胞の存在や大きさを確認しますが、卵子の存在や状態は採卵してみないと確認することができません。
そのため、せっかく採卵まで漕ぎ着けたのに空胞が見つかって体外受精や顕微授精できないという事態が起こってしまうのです。

 

変性卵とは?

妊娠に適した卵子は球に近い形をしていて透明感があります。
一方、変性卵は形がいびつで透明感がない状態を指し、卵子としての質が低いと判断されます。
特に顕微受精を行う場合には卵子に針を刺して精子を注入しますが、変性卵は針を刺すことに耐えられず失敗してしまうことが多くなります。

 

空胞や変性卵ができる原因は?

はっきりとした原因がわからないことも多いですが、主な原因としては以下のようなことが考えられています。

不妊治療

女性の体では、1回に1つの卵子を排卵するために、10?1000個もの卵胞を準備しています。
そしてそれらの卵胞は生理が始まると成長を始めますが、その中で最も大きく育った「首席卵胞」以外は全て消えてなくなってしまうのです。
しかし、不妊治療で誘発剤を使って全ての卵胞を育てると、本来は消えるはずの卵胞が未成熟卵になって残ってしまいます。
未成熟な卵子は卵胞の中で自然消滅する確率が高く、結果として中身が空っぽの空胞ができてしまうのです。
また、未成熟な卵子は質が悪いため変性卵になるのではないかとも考えられています。

加齢

加齢に伴ってホルモンの分泌量が低下すると、卵子が育ちにくくなって成長がゆっくりになります。
すると卵胞はあるにも関わらず中の卵子が成長しきれず未成熟な状態ができてしまいます。
その結果、空胞や変性卵ができるのではないかと考えられています。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れるとホルモンバランスが崩れやすくなります。
特に黄体形成ホルモンというホルモンには成熟した卵胞から排卵を促す働きがあり、このホルモンがうまく分泌されないと、卵子が卵胞から飛び出せずに消滅してしまい空胞となることがあります。
また、ホルモンバランスの乱れや血行不良により、卵子の質が低下して変性卵を引き起こすのではないかとも考えられています。

 

空胞や変性卵の改善方法は?

不妊治療の影響で空胞や変性卵が出来てしまうのは仕方のないことです。
しかし、原因がその他にある場合には、普段の生活を見直して卵子の質を高めることで、空胞や変性卵をできにくくすることができます。
せっかく採取した卵子を無駄にしないためにも、普段から以下の点に気をつけてみてくださいね。

食生活を見直す

バランスの良い食事を規則的に摂ることでホルモンバランスが整い、空胞や変性卵の少ない質の良い卵子をつくることができます。
特に、タンパク質、ビタミンB、ビタミンE、カリウム、葉酸などは卵子の質を高める作用がある栄養素ですので、これらを含む食品を中心としたバランスの良い食生活を心がけましょう。
妊活サプリもおすすめです。しっかりと不足の栄養を取り入れていきましょう。
「妊活サプリの選ぶ基準は?」こちらをご覧ください。

運動不足を見直す

運動不足だと、血行不良になってホルモンバランスが乱れてしまいます。
血行を良くするには、ウォーキングや水泳などの有酸素運動が効果的と言われていますので、無理のない範囲から始めてみて下さい。

冷えを防ぐ

体が冷えると血行が悪くなって、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
薄着や締め付けのきつい服・アイスクリームなど体を冷やす食品は出来るだけ避け、生姜など体を温める食品を積極的に摂りましょう。

禁煙する

タバコを吸うと体内の活性酸素が増えてしまいます。
活性酸素は卵子を傷つけて質を低下させてしまうので、頑張って禁煙に取り組みましょう。

 

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