妊活あるある

不妊の原因の男女の割合は5:5といわれているが、比重は女性9割

2017/10/21

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近年では、不妊症の原因は女性側だけでなく男性側にもあることがわかっています。
原因が男性側のみにある夫婦は約4組に1組で、男女両方に原因がある夫婦も約4組に1組、つまり男性側に原因がある夫婦は約2組に1組と約半数にも登るわけです。

このように不妊原因の男女の割合は数だけで見ると5:5となるわけですが、一方でその比重は女性9割ではないかとも言われています。
なぜ女性の比重が大きいと言われるのでしょうか?

晩婚化・晩産化と不妊の関係

近年の日本では女性の社会進出が目覚ましく進んでいます。
女性が生き生きと自己実現できる社会は素晴らしいものです。

しかしその一方で、女性の人生設計が変化し晩婚化・晩産化が進んでいると言われています。
そしてこの晩婚化・晩産化こそが不妊原因における女性の比重を大きくしている原因なのです。

 

晩婚による卵子・精子の質の低下

女性の晩婚化により不妊が引き起こされる原因の一つが、加齢による卵子や精子の質の低下です。
卵子は加齢とともに質が低下して妊娠しにくい状態になることがわかっています。

自然妊娠する確率は18歳~25歳では30%前後、25~35歳では20%前後、35~40歳では5~10%、40際~では1%と徐々に低下していき、特に35歳を境に急激な減少を見せます。
しかし、最も妊娠しやすい25歳までに結婚を選択できない女性は少なくありません。

例えば大学を22歳で卒業した女性がいたとして、この女性が5年間働いて結婚後、すぐに妊娠したとしても28歳と自然妊娠の可能性が最も高い18~25歳を過ぎてしまいます。
実際には社会で活躍していくために大学院へ進学したり、ある程度の地位につくまで仕事を続ける女性も少なくなく、これ以上に結婚が遅くなることも十分に考えられることです。

そうするとあっという間に妊娠率の高い年齢を過ぎ、妊娠率急減の境目である35歳を越えての結婚=晩婚をするということになってしまうのです。
また、卵子の質は加齢に伴い低下しますが、一方で男性の精子でも加齢に伴う質の低下は見られ、女性ほど顕著ではないにしろ妊娠しにくくなります。

女性が晩婚化するということは、必然的にパートナーとなる男性の年齢も女性に合わせて高くなるということです。
つまり、女性の晩婚化は男性不妊にも影響を及ぼすことになり、このことも不妊の原因において女性の比重が大きいと言われる所以となっています。

 

晩婚による卵子数の減少

女性の晩婚化により不妊が引き起こされるもう一つの大きな原因は、加齢に伴う卵子数の減少です。
卵子は生理のたびに新しく作られていると思っている方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。

実際には女性は生まれた時に既に一生分の卵子、正確には卵子の材料である原始卵胞を体の中に持っています。
生まれた時に原始卵胞は卵巣中に約200万個蓄えられていますが、加齢とともにその数は徐々に減少していき、初潮を迎える頃には約30万個になります。

そしてその後は、1回の生理周期で1個の卵子が排卵されますが、その時に約1000個の原始卵胞が消滅していきます。
原始卵胞は1日あたり30~40個ずつ成長を始め、そのほとんどがすぐに消滅してしまいますが、約1%は生き残ってそのまま成長を続けます。

その生き残りの中から最も良く育った1個だけが卵子として排卵され、残りは全て消滅するのです。
こように加齢に伴って原始卵胞は減少していくわけですが、卵子の材料である原始卵胞数が減れば、成長を始める数も減り、生き残って成長し続ける卵子数も減ってしまいます。

若い時であればたくさん生き残った卵子の中から選りすぐりの1個を排卵できたわけですが、生き残りが少ない中からやっと排卵した1個が妊娠しにくかったり、あるいはそもそも排卵できる状態の卵子が育っていないという事態が起きてくるのです。

このように晩婚化に伴う卵子数減少は不妊を引き起こす大きな原因となります。
その一方で男性はどうでしょうか?

男性の体は精子のもととなる細胞を増やすことができ、基本的には何歳になっても精子を作ることができます。
つまり、卵子が有限であるのに対して精子は無限であり、このことからも不妊原因の比重は女性の方が大きいということができます。

不妊の最も大きな原因は女性の晩婚・晩産にあると言っても過言ではないでしょう。
女性が社会で輝きながら、適切な時期に結婚・出産もできるようになるためには、社会の仕組みづくりが急務と言えます。

しかしそれと同時に、女性一人一人ができるだけ悔いのない選択ができるように、妊娠・出産にはリミットがあると肝に銘じておくことも、とても大切なことではないでしょうか。

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