不妊治療をわかりやすく

どこからが不妊治療?タイミング法?採卵?注射?

2017/07/25

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現在の日本では不妊に悩むカップルは6組に1組いると言われていて、不妊治療を受けているカップルは、なんと46万人を超えていると言われています。
不妊治療はもはや私たちの身近なものとなっていますが、その一方で不妊治療について詳しく知っている人はまだまだ少ないという現実もあります。
「タイミング法」や「体外受精」など言葉は知っていても、それらが不妊治療に含まれるのか?どんな人に向いているのか?などは分からないという人がほとんどです。
今回は、そんな不妊治療についてまとめてみました。

 

不妊治療とは?

そもそも不妊症とは「健康な男女が避妊をしないで性交をしているにも関わらず、1年以上妊娠に至らないこと」と定義されます。
不妊治療とは、この定義に当てはまるカップルのために薬や高度生殖医療によって、妊娠の手助けをすることを言います。

 

どこからが不妊治療?

不妊治療は、不妊検査で不妊の原因を調べてから行われます。
不妊治療には様々な方法があり、大きく「一般不妊治療」、「人工授精」、「高度生殖医療」に分けられ、これらの中から不妊の原因に合わせたものが選択されます。

【一般不妊治療とは】

・どんな人に適用される?

人工授精や高度生殖医療を用いなくても、妊娠できる可能性があると判断された人に選択される方法です。
また、原因がはっきりと分からない場合にも最初の治療法として選択されます。

・どんなことをする?

タイミング法

様々な方法で排卵日を予測し、妊娠しやすい排卵日の少し前のタイミングで性交することにより、妊娠確率を高める方法です。
排卵日の予測法には、自宅での基礎体温測定のほか、病院での経膣超音波検査・ホルモン検査・子宮頚管粘液検査などがあります。
排卵日を調べるだけで自然妊娠とほぼ同じですが、れっきとした不妊治療のひとつです。

排卵誘発法

排卵が起こりにくい女性に排卵誘発剤という薬を投与して、人工的に排卵を促す方法です。
排卵誘発剤投与後は、タイミング法でご紹介した方法で排卵日を予測して、そのタイミングで性交をして妊娠率を高めます。
排卵誘発剤には、セキソビット・クロミッド・テルグリドなどの内服薬と、hCG・hMGなどの注射薬があります。

・費用はどのくらい?

タイミング法・排卵誘発法のどちらも費用数千円~1万円程度と不妊治療としては比較的安価です。

 

【人工授精とは】

・どんな人に適用される?

男性側に勃起不全・射精障害・乏精子症・精子無力症などの不妊の原因があるカップルに適用されます。
また、一般不妊治療で妊娠できなかった人の、次のステップの治療法としても選択されます。

・どんなことをする?

まず精子を採取して、遠心分離などの方法で状態の良いもののみを選別します。
選別された精子はその後、女性が排卵するタイミングで、専用のチューブなどを用いて子宮内に直接注入されます。

・費用はどのくらい?

人工授精は保険が適用されません。
そのため、1回行うのに約2~3万円と比較的高額な費用が必要になります。

 

【高度生殖医療とは】

・どんな人に適用される?

人工授精でも妊娠が難しく、これ以外の方法では妊娠の見込みがないと判断されるカップルに適用されます。
また、男性・女性のどちらかあるいは両方の、卵子・卵管・子宮・精子などに障害がある場合にも認められます。

・どんなことをする?

体外受精

まず、排卵誘発剤を用いて女性の排卵を促し、排卵が起きると専用器具を膣内に入れて卵子を採取します。
採卵と同時に男性の精子も採取し、遠心分離により選別します。
採取した卵子と精子はその後、シャーレ上で自然受精させられ、できた受精卵は培養後に子宮に戻されます。

顕微授精

精子の状態が悪く、体外受精のようにシャーレ上で自然受精できない場合に用いられる方法です。
顕微鏡下で、細いガラスピペットを用いて精子を卵子に注入して人工的に受精卵をつくります。
受精卵は培養後に子宮に戻されます。
射精された精液中に精子が認められない場合には、精巣から精子を取り出すという方法で行われることもあります。

・費用はどのくらい?

体外受精・顕微授精はどちらも保険が適用されません。
そのため、1回体外受精・顕微授精を行うと、約20~100万円もの高額な費用がかかります。

不妊治療についておわかりいただけたと思います。
いずれの治療法でも、早期に取り組み始めるほど妊娠の確率が高くなることがわかっています。
妊娠を意識し始めたら、できるだけ早く産婦人科で不妊検査を受けることが肝心です。

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